新田の事務所 リノベーション

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新田の事務所はいわゆるリノベ賃貸という形式である。空き家となっていた建物を現状のまま安くお借りし、改装やメンテナンスは借り手が行う。

 

借り手は私、ついに加藤毅建築設計事務所の仕事場が完成した。

場所は安曇野市豊科5825(旧豊科町新田区)、国道147号・千国街道沿いで豊科商店街を北に抜けた先にある。安曇野市庁舎も豊科駅も徒歩圏内、車と人通りが多い好立地だ。それでも空き家が点在する現状に、一部の住民がその活用を働きかけて計画が始まった。建築はものづくりだが、大切な事は仕組みづくりだと実感した。

 

問題をひとつずつ解決し私を後押ししてくれた地域の方々や、セルフビルドに協力してくれた職人に感謝の気持ちが溢れる。賃貸でありながら私好みの空間に設えた(床・天井・家具は無垢材、壁は漆喰)。壁の内側に断熱材を付加したら部屋は6畳半になった。この小さな事務所をとても気に入っている。ひとりで仕事をしていると、ほぼ毎日誰かが立ち寄ってくれてそれが楽しみになっている。大切に使わせていただこうと思う。

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プロローグ

2017年8月20日。なおちゃんのお誘いで豊科にあるカフェエンゼルへ遊びに行く。オーナーの昌子さん、彩子さん、晃一さんに出会う。初対面なのにみんなで夢を語る。僕は安曇野に設計事務所を構えたい旨を話す。そしたら、道の向いに空き店舗があるとの事でみんなで見に行く。3坪程の空き店舗、以前はたばこ屋さんだったらしい。「持ち主さん知ってるから聞いてみる?」なんて言ってくれたけど、「トイレが無いから難しいかな」と伝えてその日は帰る。

 

一年後。知らない番号からの着信に出たら晃一さんだった。「トイレ作ったら店舗借りる?」突然のことに言葉がつまり夕方晃一さんに会いに行く。空き店舗の東隣には空き倉庫があった。晃一さんがそこを借りて水廻りを改修するから、トイレも設置するとの事。Jさんが純粋なご厚意で資金援助してくれるという。これには驚いた。悩んだ末、借りるかどうかは保留。だけど、物を片付けて掃除してみる事に。大家さんも承諾してくれて鍵をいただく。その日から少しずつ、仕事の合間を縫って家財を移動させたりゴミを出したり。古物商の松田さんが処分予定の大物を引き取ってくれた。きっとお金にならない、ほぼボランティアだろう。片付いてくると、このままでも事務所が出来そうな気がしてきた。なぜか一番嬉しそうな昌子さんの後押しで、この場所をお借りする事を決める。9月8日の出来事。

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セルフリノベーションの記録

2018年10月14日。天井がふわふわしていて不安になる。雨漏りしてたら嫌だし思い切って天井を解体する。物凄いほこりと小屋裏の土壁が落ちてきて視界を失う。数時間経っても粒子が空中に舞っていた。日が沈むと寒い。雨漏りはしていなかったけど、天井が無くなり無残な状況にこれで事務所になるのかと後悔し始める。

 

12月6日。建築パトロールの最中、設計士仲間から年末の大掃除の話題が出る。すぐさまお世話になっている工務店さんの大掃除に名乗りをあげる。

年末、処分する半端な建材をいただく目論見通り、断熱材、床板、天井材、ケヤキの原木等が手に入る。否、本当はご厚意だと思う。年明けは正月休み返上でセルフリノベーションだと覚悟を決める。

 

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2018年12月29日 実測して図面を描く

自営工事なので本当はいらないんだけど、鼓舞する為に図面を描く。いろいろ想像しながら図面を描く時間が楽しい。この場合は現実逃避でもある。お借りしたまま使おうなんて思っていたけれど、やっぱり自分好みの事務所にしたいと欲が出る。信棟梁に道具を借りたら、正月三が日まではお休みしよう。良いお年を!

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2019年1月3日4日 天井下地をつくり断熱材を詰める

結局3日から作業開始。工事初日から2日掛けて天井下地を組み、断熱材を入れる。まだ正月休みなのに信さんが手伝いに来てくれた。正直ひとりでは無理だったので神様のように思えた。あけましておめでとうございます。

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1月5日 天井の板張りをする

工事3日目。無垢の杉板を張る。本来はフローリング材だが天井に張る。床の断熱材までは手に入らず、ケチって無断熱にする。キンキンに冷たい床なので靴は履いたまま過ごす予定。そしたら柔らかい杉板を床には使えないので天井で使用。予め外で張る順番を決める。赤身と白身が半々だったから交互に立てかけて紅白縞にする。お正月っぽい。

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1月8日 あがり框(かまち)をつくる

着工から6日目。2日間さぼった。2日前、框を据え付けないと床板が張れない事に気付く。さすがに原木のケヤキを加工する技術が僕には無いので、信さんの工場でお願いする。僕の事務所には勿体ないくらいの綺麗な木肌。結局据え付けまでやってもらう。国道を走る車の助手席に振袖姿の新成人がちらほら。

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1月11日 土間部分に断熱材を敷き込む

着工から9日目。床は断熱しないと決めたものの、通行人の平林さん(晃一さんじゃない方)が断熱した方がいいぞ~と脅すので、カインズホームでスタイロフォームを買ってくる。でも今更、床高さを上げちゃうと天井高が2100mm未満になってしまうので土間部分だけ施行する。内心意味無いような気もしたけれど、平林さんに「設計士の意識ってこんなものか」と思われたくないなと、パフォーマンス的に断熱。

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1月12日 床板を張る

10日目。恐ろしく作業が進まないので不安になる。床に張っているのは材種不明の、でも無垢の木。パッケージによると昭和56年の製品で壁下地材らしいが床に張る。驚くほど暴れん坊で本当に下地材かな?と思う。でもやっぱり木肌は荒々しく、仕上げとして使える板が半分以下で途中から足りないかもと焦る。ギリギリで張り終えた。

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1月13日 電気の配線工事をする

11日目。電気配線は資格が必要なので柴野さんに来てやっていただく。リノベーションの場合、新設の配線も大切だけど、既設の配線を切っておかないと漏電火災が心配なので確認していただく。外灯がまだ生きていたのでそのまま使うことにしたけれど、劣化が激しくすぐ壊れるかも。

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1月14日 壁の下地をつくる

12日目。壁の内側にまた壁をつくる。壁と壁の間に断熱材を入れる予定。カインズホームに下地材を買いに行く。間柱(45×105)を購入しようと思ったけど、胴縁(30×40)だと2万円以上安くなりそうなので胴縁を購入。こんなに細い壁下地は見たことがない。漆喰を塗りたいと思っているけど、バリバリに割れそうで不安と後悔で辛くなる。大工と左官屋に電話してみる。大工は大丈夫と言い、左官屋は責任持てないと言う。責任は自分にあるのだから別にいいかと開き直る。午後から信さんが様子を見に来てくれて、下地を補強してくれて頑丈になる。しかも最後まで付き合ってくれてありがたい。職人は凄い。

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1月15日 壁に断熱材を入れる

13日目。断熱材を入れる。いただき物の寄せ集めなので種類や性能ばバラバラだけど、外気に面する壁は高性能を入れてみたり、それなりに考えながらやってはいる。いつも現場では細かい事をお願いしているが、自分でやってみると大変な作業だと知る。否、知っていたけど。これからも現場では細かい事言うけど。改めて感謝。セルフリノベーションの事務所だけど、お借りして好き勝手やらせていただいているので、きちんと良いモノにしたいとは思う。自分が退去する時には、今以上の家賃になるように使わせていただくつもり。

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1月17日 開口部の枠をつくる

15日目。2週間が経過したけど全然終わる気がしない。昔ながらの摺りガラスの引き違い戸はこのまま使わせていただくことにした。光の入り方がいい感じなので。でも鍵なし、隙間風ピューピューなので内側に透明ペアガラスを嵌める。その手前にカウンターをつくって仕事場にする予定。早くつくらないと仕事にならん、と思いつつ、楽しくてこだわり続ける。

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1月18日・19日・20日 石膏ボードを張る

そういえば先日、カインズホームで晃一さんを発見。軽トラをレンタルするとの事で、僕も一緒に石膏ボードを買って運んでもらう。

 

16・17・18日目。ひたすらボード張り。断熱材をこれでもかと隙間に詰め込んだので、ボードが押し返されて張りにくい。下地が細いのでビスが正面から打てなくて斜めに打つと今度はボードの端がちぎれてしまう。とっても効率が悪い。やっぱり下地はケチっちゃいけない。見えない部分ほど大切だったりする。

既存の壁が垂直じゃないので場所によっては奥行きがうまれて、ニッチ棚をつくってみた。正面を丸くしたくてやってみたら、どんどん削ってしまいやり直し。2回目は丸く削ってから奥行きを確定した。すごく聞かれるんだけど、このニッチには何の意味もない。飾る物も決めてない。つくりたいハイになっただけ。でも、それって凄く楽しいのね。

 

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1月21日 開口部にガラスが入る

19日目。酒井さんにお願いしていたペアガラスが届く。以前お世話になった中野さんは住宅事業部じゃなくなったらしい。会えるの楽しみにしてたけど。自分でつくった枠にガラスが入るのって感慨深い。透明もいいなと思ったけど、外から見たら水槽の中にいるゴリラみたいなのでやっぱり外側に摺りガラスの既存建具を戻す。

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1月22日 ついに大工工事が完了!

20日目。国道の車が走らなくなった深夜2時、石膏ボードを張り終えて大工工事が終了。出入り口の左側にもニッチ棚を作った。ここに本を並べて、手前にベッドを置いたら最高だけどダメ人間になる自信がある。ドアを交換したいけど、つくったら2,3万円するから悩む。

断熱材とガラスを入れたら、うんと暖かくなると思ったのに、チビるほど寒い。こんなに寒いと壁に漆喰は塗れないんじゃないかと思う。

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1月25日 天井にワトコオイルを塗る

23日目。木部の塗装。天然油のワトコオイルを天井に塗る。竹内さんがワトコオイルの色はクリアよりもホワイトの方が透明感があると言っていたので、ためしにホワイトを塗ってみたら、その通りで驚いた。とっても好みの天井になった。ドアの枠にはマホガニーという色を塗ってみた。こちらは大失敗で色ムラがひどい。SPF材には着色しちゃダメ。勉強になった。首が痛い。

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1月30日 床を着色塗装する

28日目。床の塗装。土足で上がる床なので、汚れが目立たないグレーにする。天然成分という点にだけこだわって、インターネットで一番安かった“LOHAS OIL”という塗料を選ぶ。色はブルーグレイ。塗りやすいし匂いもきつくなくDIY向きだけど、数年経ってみないと良し悪しは分からない。床板がとても乾燥していて良く染みこむので、途中で塗料が足りなくなり焦る。やっちゃいけないけどアルコールで薄めて塗り終える。これで24時間乾かす。1月中の完成はやっぱり無理か。

国道の向いで雑貨“aoibiyori”を営んでいる彩子さんが、使っていないストーブを貸してくれるという。ほんとみんな優しいなぁ。この石油ストーブがあれば、壁の漆喰左官もいけそうな気がする。

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2月1日 ボードの継目をパテ処理する

30日目。1か月が過ぎ2月に入った。さすがに焦ってきたので左官工事はプロにお願いする事を検討した。藤松さんに電話したら、パテ処理も職人にやってもらえば良いと言う。多分、僕のパテ処理では信用出来ないのだと察しお願いする。急なお願いにも関わらず直ぐに来てくれた。はじめましての職人さんだったのに名前を聞くのを忘れた。ちなみに自分でボードを張ったことは内緒。多分パテしながら「へたくそなビス揉みだなぁ」と思っているはず。むしろバレてる?

 

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2月2日 左官の下塗り

31日目。1度目の左官下地処理。着々と進めてくれる。やっぱり職人が一番。急に安堵する。急ぎだったので御見積もりも取らずにお願いした。いくらくらい請求されるかねぇ。

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2月12日 漆喰の左官仕上げ

41日目。左官屋さんのご都合で10日間空けた。急かしたけれど。冬でも忙しいんだなぁ。仕上げの押さえはおなじみの山崎さんが来てくれた。大理石みたいにピッカピカにも出来る技術なんだけど、押さえすぎないようにお願いする。単に僕の好み。始めはグレーだけど水分が抜けると真っ白になる。真っ白といいながら微妙に黄色入れてもらいましたが。これも単に僕の好み。クライアントがいなくて自分とだけ向き合って決めるのは初めてだなぁと思う。完成が楽しみ。

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2月16日 建具を改造する

45日目。ずっと悩んでいた出入り口のドアに取りかかる。安く済ませようと、厚さ4mmの板を既存のドアにボンドで貼り付けてみた。夕方、殆どの板が反り上がりはがれて、悲しい結果となる。

夜7時。仕事終わりの信さんを待ち伏せて工場にドア搬入。合板とクランプで圧縮昇降機のような物を造ってくれた。今度はボンドとピンネイルを併用して接着。10時に貼り終えて、圧接したまま2日間放置する事に。どうなるかしら。信さん本当にありがとうございました。

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2月18日 事務所看板をつくる

47日目。看板をつくる。以前インターネットで見つけたサイトは2mm厚×100mm×100mmサイズのステンレスで一文字1000円だったので試しに購入してみた。納期が不明なのと埼玉の工場なのに電話をかけたら誰も日本語通じなくて不安だったけど、先日無事届いたモノ。これを接着剤で外壁に直貼り。漢字の部首がバラバラなので文字のバランスは自分で整える。事務所名がステンレスで外壁に貼られるってなんか嬉しい。

 

先日、彩子さんと話していたら、aoibiyoriは2018年2月18日がオープンなんだって。今日でちょうど1周年、おめでとうございます。それにあやかって、加藤毅建築設計事務所も明日、2019年2月19日を事務所開きに決めた。たまたま一緒にいた佐藤社長にその事を話したら、お祝いに桧の大判板をくれるという。ありがたい。事務所の打ち合わせテーブルに使わせていただこうと思う。

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