構造材の材料検査
構造材(土台・柱・梁)の材料検査でプレカット工場へうかがいました。同行していただいた現場監督の藤原さんは木を見るプロフェッショナルなので、設計士検査というよりは勉強させていただくスタンスです。
上の写真は完成時に見えてくる梁を選んでいるところ。自然素材に対してはほとんど見た目にこだわらないタイプですが、一番手前の梁はたまたま節無し(あえて探さずこういう巡り合わせも自然と捉えます)だったので、欲をかいて据え付ける場所を指示しました。
下の写真は含水率を測定した様子。含水率とは(簡単に言うと)木の乾燥している部分と、木に含まれている水分の割合です。木の質量と含水分の質量が同じなら含水率100%です。含水率が低いほど、乾燥状態が良く変形(曲がり,ねじれ)が少ないので良質とされています。含水率20%以上だと交換をお願いします。人工乾燥材の場合、乾きすぎは粘りを感じないという現場の声も聞きます。今回は12%前後、最大でヒノキの土台が16.5%でしたので、かなり良い数値かと思います。2020.04.27
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