施工図を描く日々

施工図は“造ってほしいモノを職人に伝える為の図面”という位置付けです。なので自分で寸法を決めて自分で描きます。外注に出したり現場任せにしないという事です。

 

造ってほしいモノがいっぱいあるので図面をたくさん描いています。職人の技術と施主のお金を使うので、ほとんどは建築の為、施主の為にと思って描きます。
たまには自己満足の部分もあります。“窓枠の厚みを24mmにしよう”なんていうのはそういう事です。「25mmじゃ駄目なの?」とたまに聞かれますが(笑)

 

天井や手摺の高さ、カウンターの奥行き、枠の厚み、壁と照明の距離など細かな寸法まできちんと考えて決めたいのが僕の性分です。時間が掛かる作業なので効率生産には反しますが、図面も緻密に丁寧に描きたいのです。丁寧な図面は職人の取り組みに必ず影響するので、建物の質に繋がります。

 

ちなみに、図面通りに現場で造られるかというと必ずしもそうではありません。施工図があるともっとこうした方がいいという提案が職人側から得られるからです。そこまでやるとこの仕事はほんと楽しい。2018.08.22

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