ファーストプレゼン

模型とパースの写真

10月16日。松本市神田の家、1回目のプレゼンテーションでした。
家づくりの一環として、最も緊張するし苦手なのがファーストプレゼンです。中途半端な計画案でプレゼンに至ることは無いので、この段階で産みの苦しみは乗り越えていて“これはいい家になるぞ”と思っています。
ただ、自分の頭に描いているモノを人に伝えるというのは本当に難しいなぁとも思います。考えてみるとクライアントも同様、僕に“思い”を一生懸命伝えてくれたわけですから、要望は全て叶えたいと思っていますし、それ以上の企画を提案します。主義に合わない事は設計契約前に伝えるように努めています。

 

今回は“2階にもトイレを”という要望が反映できず再プレゼンとなりました。企画段階なのでトイレを描いて喜んでいただく事は出来るのですが、いざ見積もりをとったら大幅な予算オーバーという結果にはしたくありません。2階は8坪の床面積で水廻りを設けずローコストを図りたい事、階段の傍に1階トイレを設置して、2階から最短距離の動線に配慮した事を説明し、第2回のプレゼンに向けて岐路につきました。

 

翌日クライアントから連絡がありました。
「家族会議の結果、2階のトイレは諦めようと思う」との事でした。でもネガティブな気持ちではなく、この家にはこの位置に1箇所のトイレが丁度いい気がしてきたという趣旨の言葉をいただきました。前向きに思っていただき本当にありがたいのでした。さっそく実施設計に移りますが、その前に今回は概算見積もりをとります。「概算見積もりについて」はまた記したいと思います。2018.05.13

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