旗竿地(ハタザオチ)を購入する前のチェックポイント

敷地の画像

9月10日。「気になる土地がある」という電話を受けて直ぐに見にく。
3筆分譲の一番北でいわゆる旗竿地でした。竿付き旗の形をした土地です。旗竿地の設計は過去にも経験があるので、その特徴と気づいた事をお話させていただきました。

 

①電気水道がどこまで来ているか
電柱が旗地の北東角にあって都合良く、上下水道も旗地まで引き込まれていました。上下水道が道路までしか来ていないと、長い竿地に水道管を埋設する工事費は土地購入者の負担になりますし、引き込み工事の間、旗地には車の乗り入れができませんので工期が延びます。

 

②旗地の広さと形、隣地の様子を確認
日当たり、風通し、見晴らし、プライバシーを考慮して理想の家に近づけるのか検討する必要があります。南の2筆はまだ更地なので、どんな家が建ちそうか想像でお話しました。
自動車の旋回スペースを確保できないと、長い竿地を頭から入ってバックで出ることになり大変そうです。※今回は竿地には駐車しない旨の誓約があります

 

③雪掻きは頑張れるか
竿地はライフラインです。人や自動車の行き来があるので雪掻きは必須です。隣地に掻き出すわけにはいかないので頑張って運びましょう。地面がアスファルトで舗装されているのはこれ幸いです。

 

建物の配置計画で言えば、駐車スペースを手前に、建物を奥に計画するのが一般的だと思いますが(青ラインが建物)、この土地の特徴を活かすなら、手前に建物を配置すると日当たり、風通し、視線とも心地いい気がしました(赤ラインが建物)。ただし、車は停めづらくなりますし、建築できるスペースは小さくなります。

最後に、総予算から土地代を差し引いた金額から推測して「あまり大きな家は建てられないけれど僕もこの土地好きです」と伝えました。翌日は役所廻りをして土地情報を収集、報告。2週間後、土地購入の一報をいただき、無事設計契約となりました。2018.05.10

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