プロローグ

2017年8月20日。なおちゃんのお誘いで豊科にあるカフェエンゼルへ遊びに行く。オーナーの昌子さん、彩子さん、晃一さんに出会う。初対面なのにみんなで夢を語る。僕は安曇野に設計事務所を構えたい旨を話す。そしたら、道の向いに空き店舗があるとの事でみんなで見に行く。3坪程の空き店舗、以前はたばこ屋さんだったらしい。「持ち主さん知ってるから聞いてみる?」なんて言ってくれたけど、「トイレが無いから難しいかな」と伝えてその日は帰る。

 

一年後。知らない番号からの着信に出たら晃一さんだった。「トイレ作ったら店舗借りる?」突然のことに言葉がつまり夕方晃一さんに会いに行く。空き店舗の東隣には空き倉庫があった。晃一さんがそこを借りて水廻りを改修するから、トイレも設置するとの事。Jさんが純粋なご厚意で資金援助してくれるという。これには驚いた。悩んだ末、借りるかどうかは保留。だけど、物を片付けて掃除してみる事に。大家さんも承諾してくれて鍵をいただく。その日から少しずつ、仕事の合間を縫って家財を移動させたりゴミを出したり。古物商の松田さんが処分予定の大物を引き取ってくれた。きっとお金にならない、ほぼボランティアだろう。片付いてくると、このままでも事務所が出来そうな気がしてきた。なぜか一番嬉しそうな昌子さんの後押しで、この場所をお借りする事を決める。9月8日の出来事。

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