ファーストプレゼン

クライアントからのご要望は“平屋の暮らし”“インナーガレージ”“洗濯物を爽快に干す”でした。三角敷地の中で方角に対して角度を45度振ると、全て南に面した5つのお庭がうまれるプランをご提案しました。3間×3間の広々としたLDKを中心に個室や水廻りを分散しました。子育て世代のおうちとしては収納が少なく、その分廊下が長いので改善の余地がありました。また、分譲地の特性上、まもなく周囲は敷地いっぱいの住宅が建ち並びます。その中ではもっと小さなボリュームで敷地内に余白を残した暮らしが良いなぁという思いもあり、再度、別の提案をさせていただくことにしました。2019.05.01

セカンドプレゼン

2回目の提案は廊下を無くし、建て坪を小さくしました。建物と庭のバランスが良くなり私の心のもやもやが解消されました。収納が少ないという問題は、子ども部屋の床を90センチ持ち上げて、その下のスペースを天井高さ140センチの収納スペースに当てる事で解決しています。天井高さ140センチというのは、面積条件と合わせて建築の解釈が2階建てにならない寸法です。インナーガレージを含めても30坪の小さな平屋。ちなみに4人家族です。クライアントにも喜んでいただき、これから実施設計にはいります。2019.06.01

 

後日、新たなご要望をいただきました。ひとつは薪ストーブを設置したい事、そしてもうひとつ、急な来客(宿泊)にも対応できる部屋を考えたいとの事でした。「良いですよ!」と返答したものの、長期で悩み続けてしまいました。薪ストーブの設置は壁との離隔距離を確保したりするので、それなりの広さが必要です。お庭にも薪置き場や薪割りスペースが必要です。さらにもう一部屋。。。これはプランニングし直した方が良いのではないかという結論を出しました。

設計期間中こそ、住まい手は暮らしに対するイメージがどんどん沸いてくるのです。だから基本設計中の変更は遠慮なく!容赦なく!徹底的にやりましょう!その代わり、実施設計が始まったら大きな変更は難しいのです。この段階で遠慮したら後悔が残りますし、遠慮し合うような関係ではいけませんね(^^)

サードプレゼン

 

土地探しからご相談をいただき、この土地なら平屋の新築も大丈夫と判断した責任を感じつつ、実は平屋の限界を感じていました。悩みに悩み抜いた結果、当初のご要望を裏切る事にしました。どうかいい意味で裏切っていますように。

ご提案したのは2階建てです。寝室を1階に設けて平屋の暮らしを体現しています。薪ストーブ設置箇所ならではの高天井のリビングとしました。五寸勾配の屋根が小屋裏のような2階を形成して、6mの高さで2階建てが成立しています。この低いプロポーションが楽しみです。車庫に車は入りきらないけれど、フロントガラスは屋根に覆われ、雨に濡れることなく玄関を行き来できます。

プレゼン後、トイレ休憩に席を立って戻って来ると、ご夫婦からまさかの一発OK!驚きました。キッチンの配置を少しだけ検討して、いよいよ実施設計が始まります。2019.09.14